人民元の切り上げも、基本的には同じです。中国で生産して日本に輸出している日系企業にとってはコスト上昇要因ですが、これは日本で操業している日本企業の工場にとっては有難いことですから、日本経済にとっては大きなプラスです。
日本人消費者にとって中国製品が値上がることも、日本企業にとって、日本の失業問題にとって、大きなプラスですから、日本経済にとって大きなプラスです。
100円だった中国製品が値上がったので、消費者が200円の日本製品を買うことになった場合の影響を考えてみましょう。日本人が中国製品を買うという事は、(原材料費の事を考えないことにすれば)中国人の労働者を間接的に雇うという事です。日本人消費者の損害は100円ですが、失業していた日本人が200円の給料をもらえるので、日本人全体としては100円の得だ、ということになるわけです。差額の100円は、中国人の消費者が失業して給料が減る分です。(中国は、景気が良いので、失業した人も次の仕事がすぐ見つかるでしょう。したがって、実際には中国もそれほど困らない、ということになりそうですが・・・)。
中国と日本の人件費が何倍も違うことを考えれば、中国の人件費上昇も人民元の切り上げも、短期的な影響は限定的かもしれませんが、こうした傾向は中長期的にも続くでしょうから、当分の間、日本経済にとってプラスの影響が続くでしょう。
マスコミは悲観論が好きですから、困った困ったと言いますが、惑わされないように注意する必要があるでしょう。 |