問題は物価が1%下がった時に景気への悪影響がどの程度生じるのか、ということです。「海の水を一口飲んだら減る」という程度の影響しかないのであれば、大騒ぎをする事はミスリーディングです。
物が売れなければ企業が赤字になってボーナスをカットする、という事は当然ですが、それは売値を下げなくても生じる現象です。売れ行き不振に際して売値を1%下げた事が、ボーナスにどの程度影響しているのか、疑わしいでしょう。現在生じているボーナスのカットが売値の低下に起因するのだ、といった議論が横行していますが、そのような議論はミスリーディングです。
耐久消費財の購入を考えている人が、「1年待てば1%価格が下がるから待とう」と考えるでしょうか。10%の値下がりが予想される場合ならば買い控えも生じるでしょうが、1%では、影響はほとんど生じないでしょう。 |