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「お金はあるけれど買いたくない」人が多い時には、需要を喚起する事は容易ではありません。老後のために手元資金を貯蓄する消費者、工場の稼働率が低いために設備投資を手控える企業、などにお金を使わせる事は難しいでしょう。
一方で、「買いたいけれどもお金が借りられない」人が多い時には、需要を喚起する事は容易です。返済能力のある人がお金を借りられるようにすれば良いからです。
通常の景気悪化が前者であるのに対し、今回の景気悪化は後者でしたから、政府・中央銀行が金融業界の抱える問題に対処するだけで、需要は容易に回復して来たわけです。
金融の混乱に伴う一時的な需要の減退が、後遺症として「普通の不況(失業増加による消費減少など)」をもたらした点については後述します。
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