| 米国の景気はどの程度悪化するのでしょうか。そして、それは日本経済にどの程度の影響を与えるのでしょうか。
米国の実体経済については、仮にリセッションに陥ったとしても軽微なものであると言われています。第一四半期がプラス成長であったこと、第二四半期には減税が実施されること、等を考えると、リセッションが回避出来る可能性もあるでしょう。
特に注目すべきは、落ち込んでいるのがモノの需要ではなくて住宅投資だということです。一義的には米国の大工さんが失業するわけで、日本は米国人大工さんが日本製品を買わなくなる、といった二次的な影響を受けるだけです。
ITバブル崩壊時のように、主に影響を被るのが海外のモノの供給者である場合には、米国の成長率の落ち込みが小さい割りに日本への影響が大きく出ますが、今回は米国内の需要減少によって一義的に困るのが米国内の供給者ですから、米国成長率が低下したわりには日本への影響は小さいと言えるでしょう。
インフレ懸念が金融政策の足枷になるという心配もありますが、足元のインフレ指標を見る限り、インフレが悪循環によって加速しているわけではなく、資源価格高騰が粛々と転嫁されているだけであるように思われます。そうであれば、金融政策への制約はそれほど深刻なものにはならないでしょう。
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