| 外貨準備を運用、活用するための政府系ファンド(ソブリン・ウエルス・ファンド)を設立するとなると、もっとも重要なのは、目的をしっかりと定めることです。外貨準備は国民の貴重な資産ですから、上手に運用して増やすということも重要でしょう。一方で、安全保障に資することも、目的の一つで有り得るので、両者のバランスを如何に考えるかが問題となるでしょう。その際には、安全保障のコストを保険料だと考える必要があるでしょう。
投資の方法としては、政府が単独で取り組むよりも、民間との共同プロジェクトにする方が、民間のノウハウが活用出来るのみならず、収益性に対するインセンティブを高めるという面でも有益でしょう(政府単独のプロジェクトについては、年金基金が贅沢な保養所を作って損をした例などが反省材料となります)。もっとも、その場合には安全保障を追及するための「保険料」を政府が分担する仕組みを如何に作るかが知恵の出し所となるかもしれません。
関係する省庁の数が多いこともあり、調整が難しいかもしれませんが、国益を考える重要な機会ですから、是非真剣に議論していただきたいものです。 |