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景気の見方読み方
Nov.07

2007.11.1

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「就職履歴書の書き方」

はじめに> <就職は人生の一大行事> <入試と就職試験
自己アピール> <志望動機


はじめに
 

今回は、筆者が学生に指導している「就職に際しての履歴書の書き方」を御紹介します。当サイトの愛読者の御関心に沿うかどうかわかりませんが、御笑覧いただければ幸いです。

就職は人生の一大行事up

 

就職は、人生の一大行事である。まず、その事をしっかりと認識して欲しい。就職活動は面倒であるし、時間も金もかかる。しかし、就職活動の結果次第で生涯所得が何百万円も何千万円も異なるのだと考えれば、そのコストは決して惜しむべきではない。
よい就職をするために重要なことは、第一に自分の「商品価値」を高めることである。勉学でもスポーツでもボランティアでも、何かに打ち込むことで、就職戦線に於ける学生の商品価値は必ずや上昇するであろう。ネクラな性格を転換するといった事も重要であろう。コミュニケーション能力を強化する事も重要であろう。
第二に、自分の働きたい職場を決めることである。給料の高い会社で働きたいのか、自分の好きな事に関係した仕事をしたい(たとえば車が好きだから車のセールスマンになる等)のか、人の役に立ちたい(たとえば介護の仕事等)のか、自分の人生観を見つめなおして、よく考える必要がある。その上で、目的に合った働き先を探す(たとえば給料の高い会社はどこかを探す)ことである。社風を知るためには、社員の話を聞くことも有益であろう。大学のOBを頼って話を聞きに行くことが出来れば、是非そうすべきである。大学の就職課が卒業生の就職先を知っているはずだから、紹介してもらえるように頼んでみよう。
次元の異なる話であるが、大学三年までに卒業に必要な単位を出来るだけ揃えておくこと、大学三年の秋までに貯金をしておくこと、なども重要である。就職活動中に講義に出たりバイトをしたりする負担を避けるべきだからである。取得単位数が少ないと、面接官に「この学生は、内定を出しても卒業できないのではないか」と思われる可能性もある。

実際の就職活動に際しては、面接の練習をする事なども重要である。模擬面接を受けてもよいし、数多くの企業を受けることで、実戦によって確実に面接が上達していくという効果も期待出来よう。
しかし、より一層重要なことは、履歴書の書き方である。履歴書をおろそかにすれば、書類選考で落ちてしまう可能性もあるし、面接に進んだ場合でも、履歴書の内容が面接に大きな影響を与えるからである。

そこで、以下に履歴書作成に関しての留意点を記すことにする。
入試と就職試験up
 

入学試験と就職試験は大きく異なるが、履歴書に関連した主な違いを二つ挙げよう。
第一は、「入試は点数の良い悪いであるが、就職試験は会社と学生の相性の良い悪いである」ということである。会社によって、学業成績重視のところもあれば、コミュニケーション力重視のところも体育系優遇のところもある。独創性や積極性を重んじる会社もあれば、それよりも従順な性格を好む会社もある。したがって、二流会社に落ちた人が一流会社に合格するといったことは、入学試験に比べてはるかに起こりやすいのである。異性にモテそうもない人がモテそうな人とカップルを組んでいる例は少なくないが、これも相性の問題があるからであって、就職試験にも似たような所があると考えればわかりやすいであろう。
そうとわかれば、学生としては、受ける前に社風を調べることが望ましい。もっとも、調べてもわからない場合も多いから、とにかく自分を全部さらけ出して、「私はこういう人間です。気に入ったら採用してください」と正直に言うことである。加えて重要なことは、相性の良い会社に巡りあうまで「数を打てば当たる」の精神で頑張ることである。

第二は、「入試は与えられた問題を解くだけであるが、就職試験は積極的に自分を売り込むことが必要だ」ということである。入試にも「一芸入試」と言われるものがあるが、自分を売り込むという点ではそちらに似ているのかも知れない。
入試問題は、大学側が一方的に聞いてくるので、得意分野が出るか不得意分野が出るかはわからない。しかし、就職面接は、面接官が履歴書を見ながら質問をするので、履歴書を上手く書けば、面接官の質問を自分の得意分野に誘導することが可能である。

そのためには、自分が聞いて欲しい質問は何かを考えて履歴書を書くことであり、そのためには自分が誇れる所、相対的に他の学生よりも有利である面が何であるかを十分に自己分析する必要がある。
自己アピールup
 

自分を売り込むための履歴書を書くためには、長所を説得的に示すことが重要である。そのためには、客観的な材料を示すことである。たとえば、自らの長所として、たとえば「自分はリーダーシップがある」と書いても、説得力は弱い。自分がそう思い込んでいるだけかも知れないからである。しかし、サークルの部長を務めている事を記せば、面接官は受験者にリーダーシップが備わっていることを推測するであろう。サークルの部長でなかった場合であっても、せめて「他人から、リーダーシップがあると言われる」という形式で書くようにすべきである。
一般に面接官が嫌うのは、「大学時代を何となく過ごしていた」学生であり、好むのは「何かに打ち込んでいた」学生であるという事を考えれば、自分が行動した事をアピールする事が望ましい。たとえば趣味に「スポーツ観戦」と記す場合には、「好きなチームの試合は全部見る」といった熱意が必要であるが、「野球(地元野球チームに参加)」と記せば、積極的に行動している姿勢は推測してもらえるであろう。

アピールする材料が見つからなければどうするか。20年も生きてきたのだから、自分をよく見つめ直せば、アピールする材料は必ず見つかるはずである。それを信じて、今一度探すことである。それほど素晴らしいことでなくても、「些細な事でも何か書けばゼロよりは良い」という精神で幅広く書こう。今一つは、材料を作ることである。たとえば、ボランティア活動に参加してみよう。それを記せば、積極的に行動する人物である事、他人のために尽くそうという優しい心を持っている事、などを面接官が推測してくれるはずである。ボランティアを経験すれば、新しい発見があるであろうし、視野が広がって面接時の会話に広がりが出るという効果も期待出来るであろう。

日本人は一般に自己アピールが苦手である。自慢は悪であるという文化の中で、自己アピールを控えるように教育されているからである。しかし、就職活動には、自己アピールが絶対に必要である。
したがって、履歴書には自己アピールを思い切って書くことにしよう。その上で、良識ある大人に履歴書を見てもらおう。良識ある大人が見て「自慢し過ぎだから控えめに」と言われたら、直せばよいので、言われる前から遠慮することはない。アドバイスを求められた大人にとってみれば、アピールし過ぎの履歴書を削ることは容易だが、何のアピールも無い履歴書では添削しろと言われても何も出来ない。そうした大人の立場も考えた上で、「少し自慢し過ぎかもしれませんが」と言いながらアドバイスを頼むようにすれば良い。
良識ある大人であっても、人によりアドバイスは異なるかもしれない。たとえば「積極性をアピールしろ」という人もいれば、「従順な性格をアピールしろ」という人もいるであろう。これは、履歴書には正解が無いからであって、どちらかの大人が間違っているというわけではない。面接官に好みがあるように、アドバイスする大人にも好みがあるということである。したがって、その場合には、どちらのアドバイスを聞くかは、学生が決めれば良い。もっとも、複数の大人が同じアドバイスをくれた場合には、是非とも従うようにしよう。

なお、上記から明らかなように、自己アピールは「長所」の欄だけに書くものではない。たとえば趣味の欄に「マラソン(昨年ホノルルマラソンに参加)」と書いておけば、それは十分な自己アピールである。

志望動機up
 

履歴書の志望動機欄は、当然ながら、その会社を第一志望としているという前提で、当社に入社したいという熱意が伝わるように書く必要がある。そのためには、各社についてよく調べ、面接官が読んでも不自然だと思われないような理由を各社について考える必要がある。これは手間のかかる作業である。
加えて問題は、第一志望でなく、たいして熱意も感じていない「滑り止め」の企業に提出する履歴書に自分の熱意を示すような志望動機を書くことを如何に考えるかということである。
これについては、「本音と建前の使い分け」というものを学ぶ、良いチャンスだと考えるようにしたいものである。嘘をつけと言っているのではない。大人の世界では、「本音と建前の使い分け」「見て見ぬふりをする」といったことが重要になる場面が多数ある。就職を機に、そうした大人の世界の暗黙のルールを学ぶようにすべきだということである。

 
今回は以上です。
 
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