| 日本経済は、順調な回復軌道に乗っており、「景気というものは、ひとたび回復に向かうと止める力が働くまでは回復・拡大を続けるものである」ことを考えると、今後も当分の間は順調な拡大を続ける可能性が高いように思います。
懸念材料としては、やはり原油価格がさらに大幅に上昇するリスクが挙げられるでしょう。その場合でも、日本経済に与える直接の影響はそれほど深刻ではないでしょうが、原油高が一層進んだ場合には、それによる米国や中国の景気減速が日本の輸出などを抑制するといった経路が懸念されます。
もっとも、米国と中国の景気が鈍化すれば原油価格も下がるので、自動調節機能が働くという考え方もあり得ます。どこまで期待できるかは未知数ですが、少なくとも米国と中国の景気悪化が更なる悪化を招くという負のスパイラルだけは免れそうだと考えてよいかもしれません。
国内要因としては、バランスのとれた成長軌道に乗っており、特段の懸念材料は見当たりません。
こうしたことを考えると、(原油価格がそれほど大幅には上昇しないという前提のもとでは)、日本経済は当分の間順調に拡大し、拡大テンポが緩やかであるが故に拡大期間が長くなるという皮肉によって「いざなぎ景気を抜いて戦後最長の景気拡大」となる可能性が高いように思われます。もっとも、日本経済の状態がいざなぎ景気の当時より良好であるということが言えないのは当然ですが。
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