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景気の見方読み方
May.05

2005.5.1

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大学1年生の初回ゼミ
はじめに> <仲間への自己紹介> <(2)教師への自己紹介
はじめに
  大学での活動がはじまりました。今回は、1年生のゼミの第一回目の様子を御紹介しましょう。景気については知人のサイト(http://www.analyst-fp.co.jp/ja/economist/tsukasaki_index.html)への寄稿を御覧いただければ幸いです
仲間への自己紹介
  はじめに、自己紹介をしてください。まずは、ゼミの仲間と友達になろうということで、どういう自己紹介をしたら友達ができるかを考えて。
友達は重要です。友達との関係は人間関係のなかでも極めて重要なものであり、友達ができることで人間的に成長する面には大きいものがあります。それだけではなく、友達ができると得なことは沢山あります。ですから、ゼミでもサークルでも、友達をたくさん作ってください。
高校生までは、親や先生の与えてくれた情報に基づいて行動していれば大過なく過ごせましたが、大学にはいると「自分で情報を集めて自分で判断する」場面が増えてきます。そうなると、友達を作るメリットのなかで、重要なものの一つに、非公式な情報を得るということがでてきます。
たとえばみなさんにとって、超短期的に重要なのは、どの科目をとるか、どのサークルに入るか、といった選択をする際に必要な情報を得ることです。世の中には公式情報とは別に非公式情報で重要なことがたくさんあります。「あの先生は不可をつけるのが好きだ」「あのサークルは上下関係が厳しくて自由な雰囲気がない」といった情報は、大学やサークルが配るパンフレットには書いてありませんが、非常に重要な情報です。こうした情報は、「友達の友達が高校時代の先輩から聞いてきた」といった非公式なルートで入手するべきものだと言えるでしょう。
長い目でみても、友人のネットワークの持つ意味は非常に大きなものがあります。「どのこ飲み屋が安くて美味いか」「未成年者飲酒禁止法を破って大学の新人歓迎会で酒を飲んでもかまわないものか」といったことも重要でしょう。また、就職試験の際に、「あの会社の雰囲気はどうか」「あの会社は成績と資格をどの程度重視するのか」といった情報を知っているのと知らないのとでは、大きな違いがあるでしょう。
最近はインターネット上でこうした情報が行き交っている場合もあるでしょうが、やはり信頼できる友人からの情報というものは一味違った価値のあるものだと言えるでしょう。
なお、情報はギブアンドテイクであるということは覚えておいてください。友人関係は、会社のビジネスとは違って損得で動くものではありませんが、情報をたくさん持っていて人々にいろいろ教えていると、自然と友人の輪が広がって、ますます情報が集まってくるという傾向はあるからです。
では、各自の自己紹介を御願いします。・・・
教師への自己紹介up
  では次に、ゼミの先生である私に対して自己紹介をしてください。おのずから、友達を作るための同級生向けの自己紹介とは内容が異なるはずです。考えるべきことが3つあります。第一に、自分を客観的に見つめなおすこと、第二に、相手の知りたいことは何かを考えること、第三に、どこまで正直に話すかを考えることです。
まず、自分というものを客観的に見つめてください。友達を作るための自己紹介は主観的なものでよいかもしれませんが、先生にたいしては客観的な自己紹介が必要です。言い換えると、他人と自分を比較することが必要だということです。
友達を作るためには、「私はカラオケが好きなので、一緒に行きましょう」ということでいいかもしれません。これは自分が好きだというだけで充分で、「世の中の人をカラオケが好きな順に並べると自分は上位にはいる」ということは必ずしも必要ないわけです。しかし、先生はたとえば皆さんが社交的であるか否かを知りたいでしょう。その場合、「自分は自分のことを社交的だと考えている」というだけでは不十分です。世の中の人を社交的な順に並べるとあなたは下のほうかもしれませんし、周囲の人はあなたのことを内向的だと思っているかもしれないからです。数学が得意かどうかは、今まで受けてきた試験の偏差値を見ればわかります。しかし、自分が社交的かどうかは、自分を客観的に見つめなおさないとわかりません。よい機会ですから、じっくりと自分のことを見つめなおしてください。
自分のことがわからないと、自己紹介によって先生に間違ったイメージを与えてしまうというだけではなく、たとえば自分の就職先選びにも失敗する可能性があります。自分が歌が好きだと思う人はカラオケにいけばよいでしょう。しかし、自分は歌が上手だと思う人が歌手を志すという場合には、自分を他人と比較してみる必要があるわけです。たとえば自分の歌を録音して、審査員の視点にたって実際の歌手の歌と聞き比べてみるという作業が役に立つでしょう。そうした作業をせずに勝手な思い込みで歌手を目指し続けると、後から反省することになる可能性が高いと言えるでしょう。
第二に、自分というものを様々な角度から見つめなおしたなかで、ゼミの先生にどの部分を伝えたらよいかを考えてください。先生は皆さんの誕生日や好きな食べ物のことよりも皆さんの性格や勉強のことを知りたがっているはずです。まず、自分が話そうとしている内容を項目だけ紙に書いてみます。そして、自分がゼミの先生になったつもりでその紙を眺めてみましょう。「そんな話は興味がない」「もっと○○について話をしてほしい」という気持ちになれば、それにしたがって紙を書き直しましょう。
相手の視点に立ってものを考えるというのは大切なことです。私は、将棋の途中で対戦相手が離席した際に相手の席に座ってみたことがあります。それまで自分で勝手に「相手はこう打つだろう」と考えていた手と全く異なる手を思いついて驚きました。そうしたことは、実生活でも数多くあるはずです。
相手の視点でというのは、必ずしも思いやりを持ってということではありません。セールスマンが客の視点に立ち、「どういう説明をされたら衝動買いをしてしまうだろうか」と考えたり、経営者がライバル企業の視点に立って「何をされたら一番困るだろうか」を考えるということも重要なわけです。
第三に、どこまで正直に話すかということも検討しましょう。どんな場合でも嘘はいけませんが、話すことと話さないことは選ぶべきです。就職試験やお見合の場合は、自分をよく見せることが大事ですから、自分に都合の悪いことは黙っていましょう。しかし、ゼミの先生に対して自分をよく見せることは損も得もありますから、戦略が大切です。
はじめから「自分はダメ人間である」と紹介すれば、はじめから先生に見放されて相手にされなくなるかもしれませんし、そうした先入観を持たれると一度休んだだけでも「やっぱり彼は不真面目だ」と思われてしまうリスクが高まるでしょう。しかし、一方で「自分は非常に勤勉である」と紹介することも問題です。先生が自分にだけ過大な課題を与えて苦労することになるかもしれませんし、過大な期待を持たれていると、失望も大きくなる可能性が高いからです。こうしたことを考えて、どういう自己紹介をするのか考えてみてください。
私の立場としては、こういう説明をすることで「皆さんが正直に自己紹介することが皆さんのためですよ」と信じさせて皆さんの正直な紹介を聞きたいという戦略があるわけです。私にこうした戦略があることを理解した上で、みなさんがどのように自分を見せるのか、みなさんなりの戦略を練ってほしいということです。
では、準備の出来た人から自己紹介を御願いします。
・・・
今回は以上です。
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