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景気の見方読み方
Apr.05

2005.4.1

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学生へのアドバイス
はじめに> <(1)学生とサラリーマン
 <(2)就職先の選び方> <(3)学生時代の友人
はじめに
  私儀、今般、24年間勤めた銀行を退職し、大学で後進の指導にあたることになりました。今後は教育、研究を本業としつつ、当サイトをはじめとして執筆活動も引き続き行なってまいりますので、よろしくお願いいたします。
今回は、学生に対するアドバイスを思いつくまま記してみました。学生の皆さんの参考になれば幸いです。
(1)学生とサラリーマン
  学生からサラリーマンになると、大きく変わることがいくつかあります。おもなものは「時間が貴重なものになる」「付き合う相手を選べない」「不合理なことを強いられてストレスがたまる」といったところでしょうか。
このなかで、学生のうちから心しておくことは、時間の大切さです。学生時代に寸暇を惜しんで勉強しろというのは現実的ではないかもしれませんが、「何をするにしても真剣にやれ」ということは言えると思います。たとえばゲームに興じるにしても、暇つぶしとしてではなく、思い切り楽しむことです。海外旅行などで見聞を広めることもお勧めします。資金がたりなければバイトをすればよいですし、借金をしてもかまわないと思います。
卒業してサラリーマンになる人(あるいはなった人)は、組織というものを理解してほしいと思います。学生が時計を仕入れて街で売っても買い手に信用されずに売れないでしょうが、同じ人が企業に就職して売り場に立てば顧客が信用して買ってくれるでしょう。それが組織の力です。その一方で、組織のデメリットもたくさんあります。嫌な上司や同僚とつきあわなければならない、同僚のミスで自分が顧客に謝らなければいけない、といったストレスは大きなものがあります。このストレスはヤケ酒を飲んで解消すればよいのです。「自分で売るより会社員として売る方が時計がよく売れる。だから会社員になってもらう給料は一人で働いた場合よりも多い。その差はヤケ酒を飲むためのものだ」と考えれば納得できるでしょう。(もちろん、運と才能に恵まれて努力もした人がサラリーマン以上の生活をしている場合もあります。そういう人がしばしばマスコミに登場しますが、これは例外だということは覚えておいてほしいものです) 。
(2)就職先の選び方up
  就職先については、「寄らば大樹といった考え方はいけない」といった「べき論」を説く大人が多いのですが、それは各自の人生観なので、ここでは触れないようにしましょう。
ここでは「社会人生活は30年以上続く。今栄えている産業や会社が30年後も栄えているとは限らない」ということを考えてほしいと思います。人間の想像力は乏しいもので、今の状況が今後も続くと考える傾向があります。今までの人生で大きな変化に何度も遭遇してきている年配の人でもそうなのですから、若い人はなおさらでしょう。しかし、過去にも変化は起きましたし、これからも起きるに違いありません。
戦争が終わってから高度成長期が終わるまでが30年です。その間、日本のリーディング産業が石炭や繊維から鉄鋼などの重厚長大産業に変わりました。この間の企業の盛衰を考えると、戦後に就職した人が定年を迎えるころまで人気業種であり続けていたという例は稀でしょう。
高度成長が終わってから今までが30年です。「重厚長大から軽薄短小へ」と言われた70年代後半にはじまり、80年代後半にはバブルがあり、その後の長期低迷期があり、今また自動車や鉄鋼が元気を取り戻しているといった状況を考えると、これまた世の中の変化の大きさに驚かされます。
30年先のことはよくわからないかもしれませんが、自分なりにいろいろと考えてみることは重要ではないでしょうか。
もっとも、これからは転職が当たり前になってくるかもしれません(これも大きな違いで、30年前には一度入社した会社を辞めて別の会社に転職するなどということはほとんど考えられなかったわけです)。そうだとすると、転職に有利な職業に就くということも選択肢にはいってくるでしょう。「手に職が付く」ような職種です。(一例を挙げれば、英語です。学生の中で英語が出来るほうだと、海外関係の仕事に就けるかもしれません。そうなれば、英語の力が一層増し、将来の転職で英語力がモノを言うかもしれません。学生時代のわずかな英語力の差が将来的には大きな差になるかもしれないというわけです)。
いろいろ考えても、結果として就職が成功であったかどうかは長い時間をかけないと分かりませんし、そもそも受けた会社に合格するとも限りません。それでも、何も考えずに就職して後悔するよりも、いろいろ考えた上で自分なりに納得した上で就職をする方が、後で後悔する度合いが少ないように思います 。
(3)学生時代の友人up
 

学生時代の友人は大事にしましょう。就職すると時間がないので、友人に合うことは難しいかもしれません。しかし、たとえば年賀状(年賀メイル?)だけでも出すように心がけたいものです。
目的の一つは「定年になったら遊ぼうね」ということを確認しあうということです。寿命が延びていく中で、老後をどのように過ごすかということは生涯のなかで重要な意味を持つわけで、利害関係なく付き合える友人をキープしておくということは、学生時代に考えているよりもはるかに重要なことだと言えるでしょう。
今一つの目的は、他社や異業種に知り合いを持っておくことの重要性です。会社の中で同じような文化に染まった人々に囲まれていると、どうしても発想が貧困になりがちです。異業種交流会といった集まりには積極的にでかけていくべきですが、知らない人と親しくなるのが難しければ、異業種に勤める旧友と話せばよいというわけです。また、旧友は意外な役にたつことも少なくありません。筆者は海外出張の際に年賀状ファイルに目を通し、出張先に駐在している友人にレストランやホテルのアドバイスをもらいます。お礼に日本酒でも持っていけば、お互いがよろこぶ立派なギブアンドテイクになるわけです。
他にもいろいろありますが、今回はこれくらいにしておきましょう 。

  今回は、以上です。なお、上記は筆者個人の見解であり、筆者の属する組織などの見解を示すものではありません。また、読者に投資などを勧誘するものでもありません。念のため
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